義歯の歴史は紀元前までさかのぼると言われています。
日本では
日本では平安時代頃から使われ始めたとされており、その当時の義歯は仏師などの職人により、現在の義歯と近い形態のものが、ツゲなどの木を削って作製されていました。
ヨーロッパでは
ヨーロッパでの義歯の歴史は日本より200年ほど遅く、当初は動物の骨や歯、金属などを使ったスプリング式の義歯が作製されていたようです。
現在の「吸着力」を利用した義歯と異なり、バネの力で口内に維持するタイプの義歯であった為、口から飛び出ないようしっかり口元を閉じている必要もあり、使い勝手は非常に悪かったようです。
また、亡くなった人の歯や、動物の骨などは腐敗しやすく、悪臭がするなどの苦労もあったと言われています。
現在では
現在では、人工樹脂などの優れた素材を使い、様々な技術や工夫で作製されている為、機能的で使い勝手のよい義歯を作製することができますが、当時は、使用する側は勿論、作製する側にとっても、多くの問題や苦労があったようです。